楽譜が読めるようになりません

読譜のコツ

楽譜が読めない理由

「子供がピアノを習っているけど楽譜が読めるようにならない…」

こんな質問を受けることがあります。私も沢山の生徒さんを教えてきましたが同じように教えても楽譜が読める子と読めない子がおりました…

まず、楽譜を読むということは音符を音名に脳内変換出来る能力が必要ですが、ピアノで弾くにはその音符の鍵盤の位置がどこかを把握する必要があります。さらに音の流れや和音によっては運指も考慮しなければなりません。上級者になると和音を絵面で覚えているので脳内で音名変換する前に指が鍵盤を弾くようにショートカット出来るようになります。

さて、本題に戻ります😀

練習しない子は当然、少しずつしか読めるようにならないのですが、練習する子でも楽譜が読めない子がいます。これは練習方法に問題があります。

弾く時に次に弾く音を教えていないでしょうか?

自分で楽譜を見ずに次の音を教えてもらって弾いている子は楽譜が読めるようになりません。レッスンで先生が、家庭で保護者が…子供が自分で楽譜を読んで弾く前に音を教えてしまうと言われた音を弾く癖がついてしまいます。そうして暗譜して曲が弾けるようになりどんどん難しい曲に進んでいくと楽譜が読めなのに難しい曲を弾くようになる、曲が難しく楽譜が複雑で読めないから一人で譜読みが出来ないと言う悪循環に陥ります。

このことを把握してからレッスン時に生徒がしっかり楽譜を見て自分で楽譜を読んでいるかを確認するようになりました。

私は学生の時に師である田代慎之介先生から「暗譜してても楽譜は確認してね」と言われたことがあります。暗譜していても間違えて覚えていることがあったり強弱等楽譜の細部まで書かれていることまでは記憶していないことがある為です。

ピアノは最初から手元を出来るだけ見ないで楽譜を見て弾く癖をつけることが重要です。

テキスト序盤は書かれている音符の音名が分からなくても指番号だけで弾けてしまったりもするので弾いてから一瞬遅れて音名を言ってあげると弾いた音の音名確認にもなり効果的です。

ピアノだけだと上手く覚えられない子には音符の下に音名を書くプリントも併用すると良いです。

私もそういうプリントをウェブ配信しています。

こちらで販売しております。