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音楽や教室について思うままに綴っていきます

しかし一番気になる点は月謝配分です。月謝が1万だとすると講師に払われている金額は4000〜6000が相場です。残り6000は事務・広告・施設使用料等の運営費等に使われています。これは音楽教室に限らずどこも一緒ですがマージンが入らない方が安いに決まっています。

2022年6月29日、藤本ピアノ工房さんにやってきました。オーナーの藤本さんからドイツ製の美味しいお茶菓子をいただきました。
「スタインウェイのピアノ工場が第二次大戦で軍需工場になりましたがこちらで取り扱っているニューヨークスタインウェイはそれより前の時代、使われている木は酸性雨の影響が少なく各部材も良いものを使用していてスタインウェイ一族の理念が反映されたピアノで…」といった話を受け盛り上がりました。
工房にはいろんな会社のピアノの部材がありました。
2台のスタインウェイピアノがあり最初に1922年製のエボニーO型のスタインウェイを試弾しました。鍵盤の奥行は現代のピアノよりやや短く、黒鍵の形も少し異なるように感じました。音はややこもった感じに聞こえました。
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高級ピアノを導入したいと考えるようになってから私の興味はスタインウェイよりもファツィオリに向いていました。と言いますのも、当時の調律師の方からスタインウェイの優れた技術者たちがファツィオリに移りファツィオリがオススメというような話を聞いていたからです。私の教室はグランドピアノがギリギリ2台入る大きさを想定して作ったのですが(本当はもっと広く天井も高い方が音響的に良いのですが…)、奥行はヤマハC3サイズと同等クラスを所望していました。サイズはF183がありました。そして音色を変えずに音量を下げることの出来る4番目のペダルがオプションで付けられることを知り、このペダルに未知なる魅力を感じました。

分かりやすくスタインウェイと書きましたがベーゼンドルファーでもファツィオリでも良いです。元々私は自宅や教室に高級ピアノは必要ないと考える派でした。理由は「人前で弾くピアノは弾く場所にあるピアノ」だからです。自宅にどんなに高級ピアノを置こうがどんなに酷いピアノを置こうがホールのピアノがファツィオリやスタインウェイなら勝手に良い音が出てくれる。自宅やピアノ教室ではピアノの演奏技術を鍛えれば良いのであって、その鍛え上げた技術を持ってその場所にあるピアノを弾く!そこにあるピアノが高級ピアノなら高級な音が出るし、そうでないならそれ相応の音が出る。このような考えでした。